緒形さんの危篤の知らせを聞いた津川は、病院に向かうと、緒形さんは津川の手を握り「お前身体大事にしろよ! 良い映画沢山創ってくれよな! 治ったら、うなぎ喰いに行こうな、白焼きをな」と冗談を交えながら医者に危篤を宣言されてる患者とは思えない口調で、明るく語ったという。だが、その4時間後、緒形さんは帰らぬ人となり、その最期を津川は「歌舞伎役者のように、虚空を睨み付けながら、静かに、静かに、息を引き取った! 実に安らかに、全く苦しむ様子も見せず、名優らしい! カッコいい! 立派な最後だった! 俺もあんな死に方したいと、本気で思えた!」と綴っている。
津川雅彦、故・緒形拳さんの最期を綴る。10月5日夜、急死。71歳。
必殺シリーズでは「必殺仕掛人」の藤枝梅安、「必殺必中仕事屋稼業」の半兵衛、「必殺からくり人」の夢屋時次郎、「新・必殺からくり人」の安藤広重役。
「黄金の日日」で緒形拳演じる秀吉がマイベスト秀吉です。合掌。
コメント
お久しぶりです。最近はユーチューブばかりで、このサイトも閲覧していません。
しかし、緒形拳の死はほんとうに一つの時代の終わりを感じました。
これで山崎努が逝ったら本当に止どめでしょうね。
藤田まことは「2009」に出るけれども、やはり癌を患っていますからねえ。先行きどうなることやら。
しかし、菅井きんさんがまだ健在で、しかも最高齢主演女優としてギネス入りですから。こっちはこっちですごい。
昭和48年にシリーズ初登場したときは、現在の私と同い年ですから。昔から老け役なんだと改めて思いました。