タネや仕掛けがわかっても、話術と視点の違いで騙されてしまう。ミステリの謎解きやトリックの造型は、そういう意味でマジックと非常に近い。観客側から描くマジック評論。
「マジック心理のトリック-推理作家による謎解き学-」。吉村達也著。角川oneテーマ21。724円+税。これは (・∀・)イイ!!。タイトルから想像する内容よりも、今のマジックをとりまく状況をわかりやすくまとめたという感じの一冊。中にいると結構わからなくなっていたりするので、マジックをやっているヒトは読むと吉。クロースアップについての著者のことばを引用。
客と密接なコンタクトのあるクロースアップ・マジックの魅力は、最終的にはマジシャンの人柄にかかるところが大きいと思います。マジックそのものや技術的能力よりも。