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ほんものの魔法使

世界じゅうの魔術師が集まる町マジェイアに、ある日犬を連れた旅人が現れた。アダムと名乗り、町で出会った少女を助手に、魔術師名匠組合加入のため選考会に参加する。事前審査は見事にクリア。しかし彼のマジックのタネが分からない。みんな不安になってくる。彼はまさか…?不穏な空気の中、本選が始まる。ほんものの魔法とは何か。ユーモラスで愛に満ちたファンタジー。

「ほんものの魔法使」。ポール・ギャリコ著、矢川澄子訳。ちくま文庫、780円+税。「マジェイアの魔法都市」のマジェイア氏のハンドルネームの由来である本書。長らく絶版になっていましたが、ついに文庫化。自分の知識以上の現象を目の当たりにしたときの「マジシャン」の反応やら旧態依然とした組織などいろいろと考えたくなるシーンいろいろ(^_^;)。ちなみに主人公が事前審査で行ったマジックはサイン入りの卵を割って、元に戻すというものでした。

ポール・ギャリコ 矢川 澄子
筑摩書房