◆『奇術探偵 曾我佳城全集(秘の巻・戯の巻)』
泡坂妻夫著・講談社文庫。「このミス2001年版」の第1位。2/3が旧作での1位の評価は、10年以上かけた伏線がものをいっているのだろうな、と。短編全22作中のマイベストは、事件が起こったような起こらなかったような、解決したような解決していないような「だるまさんがころした」 。奇術マニアのマニアっぷりが、らしいので。次点は「シンブルの味」。上巻にあたる秘の巻には松田道弘氏が解説を書いています(戯の巻は長谷部史親氏)。マジックをやっている人は楽しめるでしょう。
泡坂妻夫氏には、もう一人の名探偵・亜愛一郎のシリーズがありますが、2冊目の「亜愛一郎の転倒」(創元推理文庫)の田中芳樹の解説は絶対読まないこと。最終話のネタバレしてます。編集も止めろよ(`へ´)。※最新の版は修正されているようです。(情報源:トヒデルアルデヒドさん)
◆エンタの神様
最近、前週のダイジェストを放送しなくなりました。今週は、瓶の中に500円玉を出したり、入れたりしていました。それにしても公式ページ、かたくなに更新しない…。
◆マギー
『第三文明』(第三文明社)のマギー審司のインタビュー、氏が師匠のマギー司郎の言葉を紹介しています。
「マジックなんて、道具買ってきて、説明書を読めば誰でもできるよ。問題なのは誰がやるかということなんだ」
同意。でも、それが前提で、その先の誰でもできるわけではないマジックを見たいのだけれど。
◆Wへ行かずにKOへ
慶應義塾奇術愛好会の発表会に行きました。「Channel M」(6/13・ヤクルトホール)。雨にもかかわらず満員でした。慶應はOB・OGの結びつきが強いなー。
【私的ベスト3】
1★ケンプロ…ミスもあり、あと通し100回が必要だと思いますが、私的ナンバー1。自分のツボの「凛々しい系のタキシード女性+ドレス助手」となると、当然採点ポイントが甘くなるとはいえ、somethingを感じました。異論ありそうな気も、ひしひし(^_^;。
2★ジャグリング…ショーにジャグリングがあると強いなー。会場を一番沸かせたのは「CM」。スケボー+筒でバランスをとりながらのボール。BGMに燃焼系、燃焼系、アミノ式♪。
3★休憩の入り方…舞台にスクリーンを置くなら、もう少し凝った演出を期待してしまいますが、画像が乱れて「しばらくお待ちください」のあとの休憩の入り方は面白かったです。
あと、『奇術探偵 曾我佳城全集』を読んでいたせいか、発表会中になにか事件が起こるのではないかという気がしてなりませんでした(^_^;。