裁判所が知らなかった?法律で有罪だって(阿曽山大噴火コラム「裁判Showに行こう」)。
1/13東京地裁。裁判官が「珍しい事案ですけども…」
と言うくらいの珍しい裁判らしく、霞っ子クラブの中の人など有名傍聴人が集結した模様。問題となったギミックコインは既報通りの「パンクチャー」と「プレゼントリング」(これ知りません)。検察による被告2人への懲役8月と6月にギミックコイン没収の求刑に対し、即日判決。懲役6月と5月で、互いに執行猶予2年でギミックコイン没収ということになったとのこと。
裁判官 「では、判決の理由を述べます。えー、裁判所としては、こういう法律を知らなかったわけですが…」
法の番人である裁判所が知らないって…。
裁判官 「弁護人が主張する通り、時代にそぐわない法律かも知れませんが、日本に流通している硬貨を傷つけ、加工するというのは良くないだろうと。実際、今まで見過ごされてきたようですが。改定されて初めて裁判になったのが、マジックを愛する人たちがこうなるというのは裁判所としては心苦しい点もありますが…」
と、ものすごい被告人に対して気を使っている裁判官。
裁判官 「…というわけで、このような判決にいたしましたが、裁判所としてもこの量刑は(適切なのか)分かりません。他の犯罪を見て、この程度だろうと判断しました。今後は、法に触れない範囲でお客様を楽しませてください」
と、結構ぶっちゃけた理由を述べて、閉廷でした。
裁判官がいい人っぽい感じだ。まあ、これで終わりでもいいのではないかと。
※追記:音声版(TBSラジオ・ストリーム「コラムの花道」)。マジシャン側の裁判も1/19にあったらしいです。コラムの花道では月曜日の吉田豪は要チェック。ハーレム事件で一躍有名になった「催眠術師になりたい」(ダーク広和著・竹書房)のゴーストライターをやっていたという話はこの回。